プロレである移動局は定期的に出張がある。階級闘争の敗者であるため私の移動は普通席で原則日帰りである。そこで毎回移動手段の座席を予約するときに「どの席がベストか」で頭を悩ませる。個人的にはノウハウがあるのだが、ここで開示するのはやめておこう。
そんな中8エリヤへの出張命令である。平日なのに飛行機はそこそこに混雑している。乗り込むと隣は体格のいい漢。ガチャ失敗である。普段は窓側の席を取るのだが今回は通路側。席に座っていると後続の乗客の手荷物が頭の真横をかすめていく。以前は通路側を好んでいたが最近は逆である。
乗り込んだら一刻も早く離陸してほしいのだが、機長から「RJCCで除雪作業をしているので出発が遅れる」とのアナウンス。目の前真っ暗である。移動開始時刻こそ定刻より3分遅れだったが、離陸まで20分がかかる。しょうがないのでNOTAMを確認する。するとSNOWTAMの文字。
プロレ業務を終えて帰る。帰りの飛行機は「本日はWiFiが使えない」とな。この便は定刻どおりでかつ隣の席が空席。これが一番のサービスなんですよ。
WiFiがないのでやることがない。ひたすらディスプレイに表示されたマップを見ながら時が来るのを待っている。すると機長から「RJTTが混雑しているのしばらくホールドする」と無情のアナウンス。マップを見るときれいなレーストラックパターンを2回。自分がダウンウインドでホールドさせられるとぐちゃぐちゃな軌跡を描くのだが…さすがである。