ハムフェア会場の某物販ブースの前で一人のアマチュアが悩んでいた。目の前にはトランシーバーの箱が置いてある。
「買うべきか、買わざるべきか」逡巡タイムである。
その数日前、彼は同じ製品の値段をアマゾンで下調べしていた。提示価格はたぶんメーカーからの値段だろうか、いくつかの店舗は一律で同じ値段が表示されている。くだんの物販ブースも「値引き可」の文字とともに同じ値段がついている。アマゾンには加えてポイントがある。ここでポチっとすれば、数日後には宅配業者が持ってきてくれるだろう。
だが、そのアマチュアにはワケがあった。
下調べの翌日、彼はアマゾンで出品している店舗の実店舗に電話をかけた。「アマゾンでそちらの販売価格は見ている。その値段に提示されているポイントを引いて販売してもらえないか」と。もちろんこの店舗はアマゾンにショバ代を負担しているハズだ。こちらはわざわざ電車賃を使ってアキバまで出向くわけだから店舗にとって悪い話ではなかろう。
ところがお店の人は「アマゾンの値段では売れない」とのこと。もちろん電話で値段交渉するのは野暮である。本来なら実店舗で店員との丁々発止のかけひき…。そういう時代は終わってしまったのか。
彼は6820の株主である。といっても、1単位しか持っていないゴミ投資家だ。6820には株主優待制度があり、5000円の自社製品の金券がもらえる。まさにそれを握りしめているのだが、問題は
実店舗でしか使えない
ことだ。そこで上記の交渉となる。こちらは
購入価格=アマゾンで購入する価格ーポイントー5000円
が目標である。電車賃は5000円もしないので、ひと汗を描く価値はあるはずだ。それにしても暑いね。

券の裏面にはシリアル番号がある。ほとんどの人はギフトをもらっているようだ。
残念ながら電話での交渉は不発に終わった。
話をハムフェアに戻そう。出店店舗は来場者の熱気に包まれている。ここで交渉すべきかどうか悩んでいたのだ。もちろん上記の式を満たすかが重要である。それには店舗に立っている店員氏に優待券の説明をするという手間がかかるだろう。(この出店店舗も6820の製品取扱いアマチュア無線機器販売店一覧に載っている)
結局、説明もめんどうだし、なにしろこの暑い中GYM-EXから箱を持って帰る気がおきなくて、手ぶらで帰宅した。
その日の夜、アマゾンで該当製品を見るとーーー
なんとポイントが2倍になっていた!

ここには5097ポイントとあるが、実際にはこの倍のポイントが付与された 送料も無料
いまさらながらGAFAの力に圧倒された。こういう痛販を使わないと実店舗は維持がむずかしいだろう。現にハムフェアで無線機を実売する店舗は年々減っている。会場の熱気で買わせることはいつまでできるか。
ということでポチっとしてから4日後。無事に製品を手に入れることができた。
梱包を開けて中身を見る。IC-9700と書いてあり、これが50W機なのかどうか見た目ではわからない。IC-7000SだとちゃんとSのエンブレムがついているのだろうか?ググってみたがよくわからず。

上からみるとIC910と似ているようにも見える
とりあえず電源を接続してパワー計で送信出力を見ると50W出ているようだ。ここでいきなり「50W発泡中~」なんてやってはいけない。(さすがに最近430のFMでこのようにドヤるかたは減ったように聞こえる。なにしろ連盟の会員の7割は3アマ以上だ)まずは変更申請をおこなってお上の沙汰を待つこととなる。その間にセットアップをする必要があるが、今日はここまで。
さて、手元に残っている金券は・・・・メルカリにでも流そうか、それとも・・・次号を待て!